イーサリアムの共同創設者がイーロン・マスクの「Dogecoinを10倍」にする計画を否定

　　

　　自動車メーカーのテスラ（Tesla）のCEOのイーロン·マスク（Elon Musk）氏は最近Dogecoin（ドージコイン,下記「Doge」）のファンダメンタルズを強化するために、ミームトークンのブロックサイズを大きくすることを提案しました。マスク氏はスピードとスケーリングを改善し、Dogecoinが暗号通貨の世界での競争力が向上することを考えています。「理想は、Dogeがブロックタイム、ブロックサイズを10倍にし、手数料を100倍にすることです。そうすれば、圧倒的な勝利を得ることができます」とツイートしています。

　　しかし、Ethereumの共同創設者であるヴィタリック·ブテリン（Vitalik Buterin）氏は、この提案には欠点があり、達成するには限界があるとブログで述べ、ブロックチェーンのコンセプトとしての基本的な特性を損なうと同時に、分散化を犠牲にすることになると指摘しています。

　　ブテリン氏はこの提案に対する主な批判として、ブロックサイズを大きくするとDogeの保有者がフルノードを稼働させることが困難になるという点を挙げています。彼は、悪意のある攻撃から身を守るための重要な要素は、ユーザーがブロックチェーンを検証する文化だと言います。

　　ビットコインによる環境破壊に関するマスク氏のFUD（Fear, Uncertainty and Doubt：恐怖、不安、疑念）ツイートは、最近の暗号通貨のラッシュの要因となりました。多くの人が、時価総額が48％も減少した暗号の暴落にマスク氏が関与したことを非難しています。

　　Dogeに関する発言について、マスク氏の意図は、現時点では100％透明ではありません。表面的には、彼はDogeをジョークのような状態から脱却させようとしているように見えます。Dogeの共同設立者であるビリー·マーカス（Billy Markus）氏は、現在は削除されているツイートの中で、マスク氏を「自己陶酔型のペテン師」と呼びました。