概要:[フランクフルト 16日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)のナーゲル総裁は、ロシアのウクライナ軍事侵攻はユーロ圏の成長を減速させ、物価を押し上げることが予想されるが、成長停滞と物価高が同時に
[フランクフルト 16日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)のナーゲル総裁は、ロシアのウクライナ軍事侵攻はユーロ圏の成長を減速させ、物価を押し上げることが予想されるが、成長停滞と物価高が同時に起こるスタグフレーションに陥るリスクはないとの認識を示した。独紙ハンデルスブラットに語った。
欧州中央銀行(ECB)の理事で緩和的な政策に批判的なナーゲル氏は、ECBは政策の「正常化」を継続すべきとし、先週の緩和縮小を加速する決定は「バランスが取れた良い」合意の結果だとした。
「(ウクライナ)紛争の影響でインフレ率が上昇し、経済成長が減速するだろうが、現時点でスタグフレーションは予想していない」と述べた。
ドイツの労働市場はすでに逼迫した状況にあり、専門職などの不足が深刻化する可能性があるものの、賃金と物価のスパイラル的上昇は起こっていないと述べた。