概要:今日は外貨預金とFXを比較してみました!それぞれのデメリットと注意点も併せて、ご紹介します!
FXとは海外の通貨を売買して利益を出す投資となります。
FXのほか、投資には株や外貨預金などの投資方法があります。
外貨預金とは外国通貨での預金で資産運用をしていく方法です。
日本では、貯金をしていても利息は少ししかつかない為、海外の通貨で預金する外貨預金をされる方が増えています。
今回は外貨預金の運用方法や、意外と知られていないデメリットや注意点にもついて解説していきます。
通常私たちがしている預金は「円」を預け、通帳の預金残高には「円」が明記されていますね。
これが外貨預金になると、通帳に「ドル」や「ユーロ」などで記載されます。
定義
外貨預金では日本円を一度外国の通貨に替え、外国の通貨として預金することになります。
上でも少し触れましたが、日本の預金金利の低さは銀行口座の利息を見てご存知でしょう。
それに比べ海外の金利は、日本の金利に比べ高い金利となっています。
利息にこれだけ大きな差があると、外貨預金へとシフトしていることが多い理由がわかります。
外貨預金には、日本円の預金と同じように
外貨普通預金
外貨定期預金
の2つがあります。
外貨普通預金は、預け入れたお金をいつでも引き出せます。
年利何%ともらえる金利が決まっており、日本円の普通預金よりも金利は高めです。
また、金利は銀行により異なります。
外貨定期預金は、あらかじめ決められた期間お金を預け入れます。
期間は短ければ1ヶ月から、長いもので数年の定期預金があります。
1年定期で金利何%、3年定期で金利何%というように、預入期間に応じた金利が決まっています。
また、預け入れた時の金利が預入期間中はずっと適応になります。
こちらも日本円の定期預金よりも金利は高くなっています。
まず外貨預金を始めるためには、海外お金を預金する外貨預金口座が必要となります。
外貨預金口座を作るためには、普通の通帳と同じように銀行で作れます。
確認
銀行により外貨預金口座を作れない場合もありますので、事前に外貨預金の取り扱いがあるかどうか調べておく必要があります。
外貨預金が人気の理由の1つとして、円で預金をするよりも儲かるという点があります。
ポイント
外貨預金の方が利子がたくさん付き、円で預金しておくよりも儲かるのです。
また銀行によっては、金利優遇キャンペーンなどを行なっていることがあり、対象期間中に預け入れるとさらに金利が高くなることもあります。
外貨預金では、円預金にはない為替差益によるメリットがあります。
為替変動により、預け入れた時よりも払い戻しした時の為替レートが円安になった場合、金利とは別に為替差益による利益>を得ることができるのです。
例えば、1ドル100円の時に持っている100万をドルに両替すると1万ドルがもらえますね。
この1万ドルを外貨預金しておけば利子がもらえます。
でも相場が円安になり、満期には1ドル120円になっていたとします。
円に換算した時の価値が100万円から120万円に増え、利子の他に為替差益を得られるということです。
重要
外貨に投資している時に円安になったら儲かるということを覚えておきましょう。
円をドルに換えて預けるだけで、日本より高い利子と為替差益を得られる可能性がある外貨預金。
手軽に儲けられそうな気もしますが、実は、外貨預金には意外と知られていない2つのリスクと注意点があるのです。
1つ目のリスクは、為替レートの変動により為替差損を抱えることです。
外貨預金をした時のタイミングから円高になった場合、日本円で換算すると損をしてしまう場合があります。
外貨預金の人気の理由で、円安になったら儲かると説明しましたが、その反対で円高になったら損をします。
二つ目のリスクは、外貨預金には保証がない、という点です。
注意
外貨預金は預金保険制度の対象外となっているため、万が一銀行が倒産してしまった場合などは、銀行により預けたお金が返金されない可能性が高いのです。
またお金がお金じゃなくなるということもあり得ます。
日本のような先進国では考えられないことかもしれませんが、発展途上国の中にはまだまだ不安定な状況の国もあります。
頻繁に暴動が起こっていたり、クーデターなどが起こった国などは政局が不安定であり、最悪の場合買った通貨が廃止になってしまう可能性もあるのです。
このようなリスクは、為替変動のリスクとは別物です。
注意
このような事態はめったに起こるわけではありませんが、国の情勢が不安定な通貨を買うと、為替変動とは違う種類のリスクを抱えることになります。
外貨預金では、「利息に対する税金」と「為替差益に対する税金」がかかります。
利息に対する税金は、20.315%(国税15.315%、地方税5%)となり、
税金分が差し引かれ口座に振り込まれます。
また外貨預金では為替手数料がかかります。
米ドルの預金をする場合は、日本円から米ドルに替える必要があります。
その際にかかる手数料が為替手数料です。
外貨預金の人気の理由と注意点について説明しましたが、世界経済に目を向け知識を増やすことで外貨預金をより上手に活用できるようになるでしょう。
また金融機関による外貨預金をテーマにしたセミナーなども無料で開催されていますので、参加することで理解も深まり、最新情報なども入手できるでしょう。
FX会社の中にも、定期的にセミナーを開催したり、世界経済のマーケット情報が充実している会社があります。
外貨預金だけでなくFXにも興味があるという人は、FX会社のセミナーや情報コンテンツに注目してみましょう。
次は、外貨預金での資産運用を始めたい!と考えた時に、銀行での外貨預金とFXとではどのような違いがあるかを説明してきます。
FXは外国為替証拠金取引と呼ばれる、日本円や米ドルなど2つの国の通貨を売買して、レートの違いによる為替差益で利益を得る投資方法です。
FXも銀行の外貨預金と同じく
為替差益
金利差益
この2つを利益とします。
まず外貨預金とFXの違いの1つとして、銀行での外貨預金に比べFXは銀行よりも手数料が安いということです。
例えば、大手都市銀行で外貨預金をしようとすると、1万ドルあたり1万円前後の手数料がかかりますが、FX会社で買うと手数料は30円~100円程度になります。
ポイント
1万ドルで約1万円の手数料の差という事になりますので、もっと額の大きいお金を外貨で運用したい場合や、外貨を置いておきたい場合はさらに割高な手数料を銀行に払う必要があります。
FXと外貨預金の大きな違いとして、レバレッジによる資産運用ができる点があります。
100万円の資産があるとして、外貨預金では100万円の資金を外国通貨へと両替し100万円分の外貨として保有します。
FXではレバレッジをかけた取引の場合、100万円の資金を最大2500万円として資産運用することが可能なのです。
注意
ただし、レバレッジは利益と同時に損失が大きくなる可能性もあるので、取引では無理のないレバレッジ設定が大切です。
外貨預金では、外貨を買うことしかできません。
例えば米ドルの外貨預金をする場合、日本円から米ドルに替えます。
外貨預金の人気の理由と注意点にも書いた通り、相場が円安に動けば利益が出ますが円高に動いたら損失を被ります。
それに比べFXの場合は、買いだけではなく売ることもできますので、もっと円高になると予想するならば、最初に売りから入ることで円高相場でも利益を上げることが可能です。
外国為替市場は常に上がったり下がったりを繰り返しています。
為替相場の変動が起きている中で、FX取引は柔軟な取引が可能ということがわかりますね。
FXにはより多くのチャンスが生まれるメリットがあるということです。
私たちは得た所得に対し、税金を支払わなくてはなりません。
為替差益による利益が出た場合は、金額により外貨預金・FXともに確定申告を行う必要があります。
FXの場合は、為替差益とスワップポイントでの利益が税金の対象となります。
FXの税金は雑所得に分類されます。
ポイント
雑所得の場合、会社員などで給与所得がある場合は雑所得の合計が20万円以上、
給与が無い場合は38万円以上で確定申告が必要です。
雑所得にはネットオークションやフリマアプリ等で得た収入なども含まれるため、FX以外の雑所得がある場合は、それらを合計した金額で確定申告を行います。
給与所得がある場合
例
会社員で給与あり
雑所得がFXの収入10万円のみ
この場合、雑所得は20万円以下のため確定申告は不要です。
例
会社員で給与あり
雑所得はFXが15万円、ネットオークションが6万円
この場合、FXの収入は20万円以下となりますが、ネットオークションの収入6万円と合計すると21万円となるため、確定申告が必要です。
給与所得がない場合
例
主婦で給与なし
雑所得はFXが20万円、ネットオークションが5万円
給与所得が無い場合、雑所得は38万円以上で確定申告が必要です。
この場合、FXとネットオークションの収入を合計しても25万円なので確定申告は不要です。
重要
給与以外の所得がFXのみの場合は、FXの収入が20万円以上で確定申告が必要となります。
外貨預金の利益では、
利子
為替差益
の2つに税金が掛かります。
国内銀行で外貨預金を行い利子を受け取る場合、利子にかかる税金分はあらかじめ源泉徴収されて入金されていますので利子を受け取った時には税金は支払い済みになっています。
ポイント
つまり国内の銀行を介した外貨預金の場合、受け取った利子分の確定申告は不必要となります。
外貨預金の為替差益も雑所得となっているので、給与所得がある場合、外貨預金の為替差益と他の雑所得を合計して20万円以上になれば確定申告が必要です。
また外貨預金には、為替レートの変動による為替差損のリスクがあることは説明しましたが、もちろん損失は確定申告をする必要はありません。
もし外貨預金で為替差損(損失)が出た場合は、他の雑所得と合算して雑所得の税金を節税することも可能です。
例えば、
外貨預金で為替差損が3万円
その他雑所得が20万円
この場合、20万円-3万円で雑所得の合計が19万円となるため確定申告が不要になります。
しかし、外貨預金では為替差益も源泉徴収となる場合が存在します。
ポイント
外貨預金で為替予約(予約レート)を設定した場合は、生じた為替差益は源泉徴収されるため確定申告が不要になります。
FXでは為替差損によって年間の利益がマイナスになった場合、損失を翌年に繰越して、翌年の利益にかかる税金を節税することができます。
例えば、去年のFXの利益が-50万円の損失を繰越したとします。
今年のFXの利益が60万円の場合、去年繰り越した損失と今年の利益を合算できるので、
例
60万円-50万円=10万円
となり、今年の確定申告が不要になります。
外貨預金の場合は為替差損で出ても、その分の損失を翌年に繰り越すことはできません。
ポイント
また、外貨預金では為替差損が発生した場合でも利子は源泉徴収されるため、税金面に関しても、外貨預金は搾取される金額がFXよりも大きいということになります。
外貨預金とFXの違いをまとめると以下のようになります。
外貨預金とFXを比較した際、
外貨預金は手数料や払い戻しのタイミングの自由度ではFXに劣ります。
さらに保証の有無という安全性の面でもFXでの運用に軍配が上がります。
外貨預金と比べてFXは手数料も安く、為替レートに合わせていつでも自由に決済できる面からも、為替リスク対策がしやすいのもメリットとなります。
重要
外貨預金をする際、大手銀行だから安心という考えではなく、収益性と安全性を比較した上で選択することが重要となります。
為替リスクがあるというのはどちらも同じですが、取引にかかる手数料や、保証の有無、リスク対策のしやすさを考えた場合、外貨預金ではなくFXで運用した方がメリットが多いと言えるでしょう。
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