英国・失業率が3.8%へ悪化でポンド下落

　　英国・雇用統計の結果が公表され、失業率は前回値の3.6%から悪化し3.8％となりました。市場予想では3.6%とされていた中での下振れとなりました。失業手当受給者数増減は、前回のマイナス6.55万人から改善し、マイナス1.97万人となりました。また、同時刻に発表されたドイツ・5月消費者物価指数（確報値/ 前年比）は、前回の7.8%から8.7%へと大幅上昇となりました。ドイツCPIは市場予想と一致したものの、依然高インフレが続いており、ピークアウトの兆候が見られない状況となっています。

　　この結果を受け、ポンドは対米ドル・対円ともに反落しました。ポンド米ドルは、アジア時間で昨日の今年安値更新から反発していましたが、4時間足10EMAに届くことなく再び下落。本日高値の1.22077から下を目指す値動きへと転換しました。

　　ポンド円も同様、本日高値の164.308から小反落し、164円のキリ番を挟んでの下値トライとなっています。テクニカル的には、ポンド円は日足20EMAの真上に位置しており、下位足の4時間足では下値を200EMAに支えられ、上値を75EMAに抑えられるレンジ状況となっているため、米国時間にかけての値動きの静観が必要です。