日本：対外中長期債投資額は前週から改善

　　日本の対外中長期債投資（対外証券売買契約等の状況）が財務省より発表され、6/12-6/18の期間では、マイナス4,967億円となりました。前週のマイナス8,627億円からは大幅に改善しました。対内中長期債投資では、前回値のマイナス1兆1,030億円からマイナス幅が膨らみ、マイナス4兆8,046億円の結果で着地しました。

　　発表自体は為替市場に大きな影響はありませんでした。昨日は高値圏での横ばい推移となっていた米ドル円は、本日のアジア時間開始でも方向感を見出せずにレンジ相場となっています。昨日の米ドル円は、下値を135.685、上値を136.697とし、約1円幅での推移でした。

　　短期足で見てみると、米ドル円の15分足では、200SMAに下値を支えられる形で反発が入っています。時間足では、20EMAを挟んでのレンジ推移です。ただ、日足ベースでは、10EMAから上へ乖離しており、RSIも67.8と依然高い水準となっています。

　　昨日、米・パウエルFRB議長は議会証言で、「直近のインフレ指標を考慮し、利上げペース加速の必要性がある」ことを示唆し、次回7月会合での0.75%の利上げ観測に拍車がかかりました。そのため、米ドル円が下がりにくくなっているのも事実です。「中長期的な中立金利は2.5%」としたため、まずは目先の米長期債利回りの動向を静観しましょう。