概要:ユーロ債への約1億ドルの支払いが完了しておらず、事実上のデフォルト(債務不履行)に陥った可能性があると、報道各誌が伝えています。
昨日(6月26日)からドイツ・エルマウでG7サミットが開催されている中、26日、ロシアの外貨建て国債利払い期限が最終日を迎えました。ユーロ債への約1億ドルの支払いが完了しておらず、事実上のデフォルト(債務不履行)に陥った可能性があると、報道各誌が伝えています。
ロシアはウクライナ侵攻に伴い米国と欧州側から金融制裁を受けており、国外債務者への支払いルートを閉ざした結果、ユーロ債での利払いが履行できなくなりました。ロシア国内での「ロシア国民に対する影響は限定的」とされながらも、長期単位での経済活動への影響が懸念されます。
岸田首相はG7サミットで、対ロシアへの追加経済措置を講じると述べました。具体的には、「信託などのロシア向けサービスの提供禁止」「金の輸入禁止」「約70の個人/ 団体への資産凍結措置」「90の軍事関連団体への輸出禁止」を挙げています。
ロシアルーブルは先週末の24日に対円で上昇したものの、ルーブル円は本日のアジア時間で2.6274から2.5221まで下落しています。本日のアジア時間では大きな上窓でのスタートとなりましたが、水準を徐々に下げてきています。ただ、ルーブル円は今年の3月7日を転換点とし上昇が継続しているため、今後のG7での要人発言に注意しつつ、方向感を見守りたいところです。
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