【露デフォルト】鈴木財務相：「経済影響について確たることを言うのは困難」

　　鈴木俊一財務相が28日、閣議後会見を開き、ロシアの外貨建て国債がデフォルト（債務不履行）に陥ったとの報道に対し、外貨建て利払いの利息受け取りができていないとの報道は承知しているとしつつ、「日本の投資家への影響は、現時点では限定的」との認識を示しました。また、経済的影響については「現時点で確たることを言うのは困難」と言うに留まりました。

　　ロシアはユーロ債の外貨建て利払い期限最終日を6月26日に迎えましたが、ウクライナ侵攻に伴い欧米諸国からの金融制裁を受けており、ユーロ債での利払いが履行できなくなったとの報道が出たばかりでした。

　　発言は為替市場に大きな影響なく、クロス円・ドルストレートともに方向感を探る値動きとなっています。米ドル円は、昨日の米国時間にかけて小幅上昇し、134.521から135.545まで1円強の上昇となりました。本日のアジア時間序盤では、135.587から135.116まで約50pipsの反落となっています。

　　テクニカル的には、米ドル円は4時間足75MAと20MAに挟まれる形で推移しており、上値を切り上げる形状となっています。日足ベースでは10MAより上部に位置していますが、もし欧州時間にかけて下落が継続した場合、日足20MAの133.657付近で反発が入るのか、注視しましょう。

　　（ドル円 4時間足）

　　（ドル円 日足）