日本・5月鉱工業生産は前月比でマイナス7.2%で2ヶ月連続低下

　　30日に経済産業省より発表された日本の5月鉱工業生産指数（2015年＝100、季節調整済み）は88.3となり、前月比でマイナス7.2%低下しました。2ヶ月連続でのマイナスとなり、2020年5月以来最大の低下幅となりました。また、今回の基調判断は、「足踏みをしている」から「弱含み」へと引き下げられました。

　　市場予想のマイナス0.3%から大きく乖離し、前回値のマイナス1.3%をも下回る低下となり、自動車工業、電気・情報通信機械工業、生産用機械工業などの低下が目立ちました。一方、無線・有線化学工業、石油・石炭製品工業は上昇しました。

　　指標発表を受け、反落していたクロス円が再び上昇基調となりつつあります。昨日の米国時間で24年振りの137円台をタッチした米ドル円は、一時136.335まで反落しました。しかしながら、時間足20MAに下値を支えられ徐々に回復。本日の指標発表と同時に再び円が弱含む展開となっています。

　　テクニカル面では、米ドル円は4時間足上昇平行チャネル上限に位置しており、RSIも67と高水準になっています。更に日足ベースでは、ローソク足が上昇する中RSIが低下するダイバージェンスが発生しているため、上昇余力は残っていながらも、念のため調整下落に注意が必要です。