概要:[ワシントン 12日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は12日、クラウドコンピューティング事業の米VMウェアに対して、業績の実態を分かりにくくして投資家に誤解を与える慣行の停止と、制裁金支払
[ワシントン 12日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は12日、クラウドコンピューティング事業の米VMウェアに対して、業績の実態を分かりにくくして投資家に誤解を与える慣行の停止と、制裁金支払いを命令したと発表した。同社はSECの指摘を肯定も否定もせずに停止命令を受け入れ、800万ドルの支払いに同意したという。会社側もこれを確認した。
SECが問題視したのは受注残高の管理方法。2019年度以降、四半期末が終わった直後に顧客に納品するようにして売上高の計上を本来の四半期の翌期に先送りできるようにし、その後に当初見通しに比べて鈍化した業績の動きをあいまいにしたとしている。
SECは「VMウェアが数千万ドル分の売上高(計上)を将来の四半期に持ち越し、20年度の事業が見通しとの比較で減速した実態を不透明にした」と指摘。VMウェアが受注残高は「何重にも検討して」適切に管理されていると開示していたものの、受注残高を売上高の認識時期に用いていることは投資家に公表していなかったとした。
米半導体大手のブロードコムは今年5月、VMウェアを610億ドルで買収すると発表している。