概要:終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどに対して急伸した。8月米消費者物価指数(CPI)の上昇幅が市場予想を上回り、連邦準備理事会(FRB)が積極利上げを継続するとの観測が台頭した。
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどに対して急伸した。8月米消費者物価指数(CPI)の上昇幅が市場予想を上回り、連邦準備理事会(FRB)が積極利上げを継続するとの観測が台頭した。
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどに対して急伸した。(2022年 ロイター/Gary Cameron)
ドル指数は1.5%高の109.85と1週間ぶりの高値を付けた。
ユーロ、英ポンド、円はいずれも対ドルで大幅安となった。
ユーロは1.5%安の0.9973ドル。前日には約1カ月ぶりの高値となる1.0198ドルを付けていた。過去17営業日のうち16日、パリティを下回っている。
ドル/円は1.2%高の144.51円。
ポンドも1.6%安の1.1499ドルとなった。英国立統計局(ONS)が13日発表した5─7月の失業率が3.6%と、1974年以降で最低となったことを受け、序盤では2週間ぶりの高値に上昇する場面があった。
米労働省発表の8月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比8.3%上昇と、伸びは7月の8.5%から縮小したものの、予想の8.1%を上回った。
コーペイ(トロント)のチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「予想をはるかに上回る強さだった。これによりインフレが一過性という見方は一旦棚上げされ、米債利回りとドルの大幅な上昇につながる。来週に0.75%ポイントの利上げが実施されることがほぼ確実視されるほか、11月にも0.50%ポイント以上の利上げが実施される可能性がある」との見方を示した。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは9.48%下落し2万0277ドル。イーサは6.8%下落の1600ドルだった。
ドル/円 NY終値 144.55/144.58
始値 142.07
高値 144.68
安値 141.85
ユーロ/ドル NY終値 0.9970/0.9974
始値 1.0179
高値 1.0187
安値 0.9968