概要:ニューヨーク外為市場では、日銀が為替介入の準備のために市場参加者に相場水準を尋ねる「レートチェック」を実施したと伝わったことを受け、円が対ドルで1%上昇した。
[ニューヨーク 14日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、日銀が為替介入の準備のために市場参加者に相場水準を尋ねる「レートチェック」を実施したと伝わったことを受け、円が対ドルで1%上昇した。
ニューヨーク外為市場では、日銀が為替介入の準備のために市場参加者に相場水準を尋ねる「レートチェック」を実施したと伝わったことを受け、円が対ドルで1%上昇した。
CIBCキャピタル・マーケッツ(トロント)の北米外為戦略責任者、ビパン・ライ氏は「多くの市場参加者は、政府・日銀が何らかの介入を行うか神経を尖らせている」と指摘。日本の当局が相場を緊密に注視しているとの発言はこれまでも何度もあったが「実際にレートチェックが行われたことは、介入実施が近づいている可能性がある」との見方を示した。ただ「介入そのものだけでは、条件反射以上の反応は望めない」と述べた。
ドルはこのところ、インフレ抑制に向けた米連邦準備理事会(FRB)のタカ派的な利上げスタンスを背景に対円で上昇。先週の取引でドルは対円で24年ぶりの高値を更新した。
終盤の取引でドルは対円で1%安の143.19円。8月の米卸売物価指数(PPI)を受け、一時142.6円まで下落した。
主要6通貨に対するドル指数は0.1%安の109.71。前日は8月の米消費者物価指数(CPI)の上昇を受け、大きく上げていた。
米労働省が朝方発表した8月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年同月比8.7%上昇した。予想の8.8%上昇を下回り、伸びは7月の9.8%から鈍化した。伸び率は約1年ぶりの低水準となり、高インフレ定着懸念が和らぐ可能性がある。
ただそれでも、CMEのフェドウオッチによるとFRBが来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で少なくとも0.75%ポイントの利上げを決定する確率は完全に織り込まれている。
ユーロは対ドルで0.9972ドルと、ほぼ横ばい。英ポンドは対ドルで0.4%高の1.1534ドル。
ドルは対スイスフランで0.1%高。
ドル/円 NY終値 143.15/143.18
始値 143.26
高値 143.50
安値 142.56
ユーロ/ドル NY終値 0.9977/0.9981
始値 1.0006
高値 1.0009
安値 0.9970