概要:東京株式市場で日経平均は、前営業日比308円26銭安の2万7567円65銭と、反落して取引を終えた。前日の米国市場での株安を嫌気し、売りが優勢となった。明日からの3連休を控える中、午後にかけて徐々に見送りムードが広がった。
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比308円26銭安の2万7567円65銭と、反落して取引を終えた。前日の米国市場での株安を嫌気し、売りが優勢となった。明日からの3連休を控える中、午後にかけて徐々に見送りムードが広がった。
9月16日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比308円26銭安の2万7567円65銭と、反落して取引を終えた。
日経平均は安く寄りついた後も下げ幅を広げ、一時前営業日比350円安に下落した。前日の米市場では、マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コムなどの下落でナスダック総合が大幅安となり、日本株も高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に売り優勢の展開になった。
フィラデルフィア半導体株指数が下落する中、東京市場でも東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体関連株は軟調。指数寄与度の大きいファーストリテイリングも下落し、3銘柄で指数を118円程度押し下げた。
売り一巡後も、持ち直しは鈍かった。時間外取引の米株先物が軟調に推移し、投資家心理の重しになった。来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるほか3連休前に当たり、午後にかけて次第に模様眺めムードとなって安値圏での小動きが続いた。
市場では、債券市場が高インフレ下の景気減速を懸念する動きになっているとして「世界景気の悪化懸念はこれから強まりかねず、株価の下方向への警戒は必要だろう」(ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表取締役)との見方が出ていた。
TOPIXは0.61%安の1938.56ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比0.61%安の997.57ポイントで取引を終了。プライム市場の売買代金は3兆4047億9600万円だった。
東証33業種では、値下がりは海運業や鉱業、電気機器など23業種で、値上がりは銀行業や電気・ガス業、保険業など10業種だった。
個別では、SCREENホールディングスなどの半導体関連株、キーエンスなど値がさのハイテク株が軟調。日本郵船など海運株もさえなかった。一方、三菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株やT&D HLDGなどの保険株はしっかりだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが551銘柄(29%)、値下がりは1233銘柄(67%)、変わらずは53銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 27567.65 -308.26 27631.39 27,525.68─27,654.99
TOPIX 1938.56 -11.87 1937.84 1,934.35─1,943.67
プライム指数 997.57 -6.09 997.37 995.39─1,000.16
スタンダード指数 994.70 -8.81 1000.16 994.68─1,000.76
グロース指数 936.74 -18.28 951.77 934.67─952.62
東証出来高(万株) 141756 東証売買代金(億円 34047.96