原油先物続落、景気後退懸念で 3週連続下落見通し

　　［メルボルン １６日 ロイター］ - アジア時間の原油先物は続落。主要国の大幅利上げによる世界経済の景気後退入りや原油需要減退について懸念が再び強まった。

　　北海ブレント先物は００５２ＧＭＴ（日本時間午前９時５２分）時点で０．２２ドル（０．２％）安の１バレル＝９０．６２ドル。米ＷＴＩ先物は０．２５ドル（０．３％）安の８４．８５ドル。

　　ＡＮＺのコモディティーアナリストは「市場の焦点が再び景気悪化に移ったため、原油が下落した」と分析。

　　ブレント、ＷＴＩとも週間で３週連続の下落となる見通し。ドル高も売り材料となっている。

　　ＯＡＮＤＡのアナリスト、エドワード・モヤ氏は「原油のファンダメンタルズ（基礎的条件）は引き続き大半が弱気材料だ。

　　アナリストらによると、米エネルギー省が戦略石油備蓄（ＳＰＲ）の補充は２０２３年度以降になるとの見通しを示したことも投資家心理を悪化させた。