概要:[チューリヒ 20日 ロイター] - スイス経済省経済事務局(SECO)は20日、経済成長予測を大幅に下方修正した。「緊迫したエネルギー情勢と物価高騰」に伴うリスクが高まったとしている。 今年の経済
[チューリヒ 20日 ロイター] - スイス経済省経済事務局(SECO)は20日、経済成長予測を大幅に下方修正した。「緊迫したエネルギー情勢と物価高騰」に伴うリスクが高まったとしている。
今年の経済成長予測は2.0%。6月時点の予測は2.6%だった。来年の経済成長予測は1.1%。従来予測は1.9%だった。予測は主要スポーツ行事の影響を除外している。
SECOは「今年上半期のスイス経済は良好だったが、見通しが悪化している」とし「特に欧州では、緊迫したエネルギー情勢と物価高騰が重しになっている」と述べた。
インフレ予測は今年3%、来年2.3%に上方修正した。従来予測は今年2.5%、来年1.4%だった。
スイスはユーロ圏諸国に比べてロシア産ガスへの依存度が低く、インフレもユーロ圏諸国の水準を大幅に下回っている。
SECOは国内の良好な雇用情勢が引き続き内需を支えるが、外需が減少すると予想。ユーロ圏、米国、中国の需要が従来予測を下回るとの見通しを示した。