概要:米連邦準備理事会(FRB)は20─21日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75%ポイント引き上げ、3.00─3.25%とした。
[21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は20─21日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75%ポイント引き上げ、3.00─3.25%とした。
米連邦準備理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75%ポイント引き上げ、3.00─3.25%とした。
市場関係者のコメントは以下の通り。
●11月に再び0.75%追加利上げへ
<オールスプリング・グローバル・インベストメンツのシニア投資ストラテジスト、ブライアン・ジェイコブセン氏>
異常が常態化した。連邦準備理事会(FRB)は今回も0.75%ポイントという異例の大幅利上げを決定しただけでなく、基本的には11月にも再び0.75%ポイントの追加利上げを決定することを示唆した。このような利上げでも将来的に痛みを引き起こすことはないという考え方は経験よりも希望が勝っているということだ。
●かなりタカ派、年内一段利上げに道
<カーソン・グループのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏>
かなりタカ派的な75ベーシスポイント(bp)の利上げで、(FRBは)年内のさらなる利上げに大きく門戸を開いた。ドットチャートは、従来予想よりも大幅な利上げが行われることを裏付けている。
FRBは、年初からのインフレ高進抑制に向け、経済、そして潜在的には株式市場にかなりの痛みを与えることも辞さない構えだ。FRBの経済予想は全く期待外れだ。経済は急速に減速しているが、FRBはインフレ抑制のためそれを容認している。
●金利見通しの引き上げに市場は反応
<アリーのチーフ市場・金融ストラテジスト、リンジー・ベル氏>
0.75%ポイントの利上げは予想通りだったが。今後数年間の金利見通しが大幅に引き上げられたことに市場は反応した。市場は2023年の金利水準が低下することを望んでいたのだろうが、連邦準備理事会(FRB)は23年までの利上げ継続を見込んだ。
明るい材料は23年の金利見通しで、FOMCメンバーのうち6人が横ばい、1人が低下すると見込んでいることだ。
ただ、今回のメッセージは基本的にFRBが今後も積極的でタカ派姿勢を維持することを示している。これが株価を圧迫し、年末に向けた上昇余地は乏しくなるだろう。