概要:米国株式市場は不安定な取引が続いた後、終盤に大きく下落して終了した。連邦準備理事会(FRB)がこの日に発表した0.75%ポイントの利上げは織り込み済みだったが、政策担当者はこの先の一段の利上げを示唆。市場では将来的な政策に関するFRBの見解を消化する動きが出ている。
[21日 ロイター] - 米国株式市場は不安定な取引が続いた後、終盤に大きく下落して終了した。連邦準備理事会(FRB)がこの日に発表した0.75%ポイントの利上げは織り込み済みだったが、政策担当者はこの先の一段の利上げを示唆。市場では将来的な政策に関するFRBの見解を消化する動きが出ている。
9月21日、米国株式市場は不安定な取引が続いた後、終盤に大きく下落して終了した。
主要株価3指数はいずれも1.7%超下落。ダウ工業株30種は6月17日以来の安値で引けた。ナスダック総合とS&P総合500種はそれぞれ7月1日、6月30日以来の安値を付けた。
FRBは20─21日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り0.75%ポイントの利上げを決定した。しかし、新たな金利見通しで、政策金利は今年末までに4.40%に上昇し、2023年には4.60%でピークに達するとし、さらなる大幅な利上げを示唆。6月に示した見通し3.4%、3.8%からそれぞれ上方修正した。
また、利下げは24年まで想定されていないとし、FRBが近い将来のインフレ抑制を見越しているという投資家の期待を打ち砕いた。
パウエル議長はインフレ抑制に向け手を緩めることはないと明言した。
BMOウェルス・マネジメントのチーフ投資ストラテジスト、Yung-Yu Ma氏は「パウエル議長は厳しいメッセージを発した。リセッション(景気後退)に陥るかどうかや、それがどの程度深刻になるかは誰にも分からない。経済のソフトランディング(軟着陸)を達成するのは常に困難だ」と述べた。
S&P主要11セクターは全て下落。一般消費財と通信サービスが2.3%前後値下がりし、下げを主導した。
米取引所の合算出来高は110億3000万株。直近20営業日の平均は107億9000万株だった。
*内容を追加しました
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 30183.78 -522.45 -1.70 30819.39 31020.79 30181.99
前営業日終値 30706.23
ナスダック総合 11220.19 -204.86 -1.79 11466.21 11613.57 11219.00
前営業日終値 11425.05
S&P総合500種 3789.93 -66.00 -1.71 3871.40 3907.07 3789.49
前営業日終値 3855.93
ダウ輸送株20種 12650.23 -128.49 -1.01
ダウ公共株15種 995.14 -13.37 -1.33
フィラデルフィア半導体 2514.96 -24.54 -0.97
VIX指数 27.99 +0.83 +3.06
S&P一般消費財 1202.64 -29.22 -2.37
S&P素材 445.45 -10.00 -2.20
S&P工業 742.32 -10.06 -1.34
S&P主要消費財 738.72 -2.54 -0.34
S&P金融 534.02 -11.50 -2.11
S&P不動産 240.59 -3.84 -1.57
S&Pエネルギー 584.21 -8.68 -1.46
S&Pヘルスケア 1431.50 -24.55 -1.69
S&P通信サービス 169.99 -3.99 -2.29
S&P情報技術 2222.38 -36.20 -1.60
S&P公益事業 370.42 -5.17 -1.38
NYSE出来高 9.58億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 27025 - 95 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 27010 - 110 大阪比