概要:[ルツェルン(スイス) 23日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は23日、国内の物価上昇は他の主要国よりも比較的緩やかだが、インフレ抑制に向けてさらなる措置を講じる用意があると表明した。
スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は9月23日、国内の物価上昇は他の主要国よりも比較的緩やかだが、インフレ抑制に向けてさらなる措置を講じる用意があると表明した。22日、チューリヒで撮影(2022年 ロイター/Arnd Wiegmann)
[ルツェルン(スイス) 23日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は23日、国内の物価上昇は他の主要国よりも比較的緩やかだが、インフレ抑制に向けてさらなる措置を講じる用意があると表明した。
スイスの8月インフレ率は3.5%だった。ユーロ圏の9.1%や英国の9.9%、米国の8.3%を大幅に下回ったものの、30年ぶり高水準を記録した。
総裁はイベントの準備原稿で「スイスのインフレ率は海外よりも低い。ただ、予想以上に上昇している」と指摘。中銀が目指す中期的水準の0─2%を上回っていると説明した。
その上で「中期的な物価安定に向けて、政策金利のさらなる引き上げが必要になる可能性を排除できない」と述べた。
中銀は22日、マイナス0.25%だった政策金利を75ベーシスポイント(bp)引き上げ0.5%とし、マイナス金利を脱した。
エコノミストは、中銀が12月と来年3月に追加利上げを行うと予想している。