概要:米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は28日、銀行業界の競争状況を評価する仕組みを抜本的に見直し、消費者の選択を支援する公平な環境を確保する必要があると訴えた。
米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は9月28日、銀行業界の競争状況を評価する仕組みを抜本的に見直し、消費者の選択を支援する公平な環境を確保する必要があると訴えた。
[28日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は28日、銀行業界の競争状況を評価する仕組みを抜本的に見直し、消費者の選択を支援する公平な環境を確保する必要があると訴えた。
ボウマン氏はセントルイスにおける地域銀行関連の会議に準備された原稿で「消費者が望む銀行の商品やサービスを(既存のプレーヤーの)代わりに提供する新規参入者が増えてきている中で、われわれは彼らがもたらす競争圧力を理解する適切な手段を講じ、競争状況を測定する方法を近代化していかなければならない」と述べた。
さらに「銀行の合併を判断する仕組みも更新が不可欠だ。目標は透明性(の確立)で、規模は決定的な要因とすべきではない。審査は慎重なリスク分析に基づいて行われる必要がある」と指摘。例えば一部の金融商品の市場におけるノンバンクの影響力を全面的に考慮するために、現在の銀行合併指針にある預金市場ベースの基準を緩和できるとの見方を示した。
またFRBとしては銀行市場の定義付け方法を随時修正し、銀行の商品・サービスに対する消費者のアクセス状況の変化を確実に反映させるべきだと強調した。