独ＣＰＩ、9月速報はＥＵ基準で前年比＋10.9％ 96年以降で最高

　　ドイツ連邦統計庁が２９日発表した９月の消費者物価指数（ＣＰＩ）速報値は、欧州連合（ＥＵ）基準（ＨＩＣＰ）で前年比１０．９％上昇となり、１９９６年の調査開始以降で最高となった。エネルギー価格が上昇した。市場予想は１０．０％上昇だった。（２０２２年 ロイター／Wolfgang Rattay ）

　　[ベルリン ２９日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が２９日発表した９月の消費者物価指数（ＣＰＩ）速報値は、欧州連合（ＥＵ）基準（ＨＩＣＰ）で前年比１０．９％上昇となり、１９９６年の調査開始以降で最高となった。エネルギー価格が上昇した。市場予想は１０．０％上昇だった。

　　国内基準ＣＰＩは前年比１０．０％上昇。１９５０年代初頭以降で最高となった。

　　エネルギー価格が前年比で４３．９％上昇した。

　　ＤＷＳバンクのウルリケ・カステンス氏は、エネルギー価格の上昇は予想ほどではなく、電力会社が発表した値上げの大部分がまだ顕在化していないと指摘。「ただ、これは時間の問題だ」とした。

　　ハウク・アウハウザー・ランペのアレクサンダー・クルーガー氏はインフレ上昇を視野に「欧州中央銀行（ＥＣＢ）は利上げのネジを迅速かつ積極的に回すしか選択肢はない」と述べた。