概要:[ロンドン 30日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が30日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)確報値は前期比0.2%増だった。速報値の0.1%減からプラス成長に改定された。 ONSは英
[ロンドン 30日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が30日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)確報値は前期比0.2%増だった。速報値の0.1%減からプラス成長に改定された。
ONSは英経済がなお新型コロナウイルス危機前の水準を下回るとし、同水準を回復したとのこれまでの判断を修正した。ロックダウン(都市封鎖)で全国の企業が閉鎖した2020年は、新型コロナによる打撃が当初の予想よりも大きかったことが明らかになった。
「実質GDPは新型コロナ危機前の2019年第4・四半期の水準を0.2%下回っているようだ」とした。これまでは同水準を0.6%上回るとしていた。
20年は当初考えられていた9.8%のマイナス成長ではなく、11%のマイナスだったと指摘した。
パンテオン・マクロエコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、サミュエル・トムズ氏は、新型コロナと英国の欧州連合(EU)離脱が経済に与えた影響は、以前考えられていた以上に大きいことを示唆していると指摘。予算責任局(OBR)はGDP見通しのさらなる下方修正を余儀なくされる可能性があると述べた。
第2・四半期の経常赤字は338億ポンド(376億ドル)。市場予想の約440億ポンド、第1・四半期の439億ドルを下回った。