概要:スイス国立銀行(中央銀行)は第2・四半期に500万スイスフラン(512万ドル)相当の外貨売り介入を実施した。30日発表のデータで明らかになった。
スイス国立銀行(中央銀行)は第2・四半期に500万スイスフラン(512万ドル)相当の外貨売り介入を実施した。30日発表のデータで明らかになった。
[チューリヒ 30日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は第2・四半期に500万スイスフラン(512万ドル)相当の外貨売り介入を実施した。30日発表のデータで明らかになった。
これまではフラン高抑制に向けた介入を実施していたが、インフレ抑制のため、フラン相場を下支えした。
前年同期は54億フラン相当の外貨を購入。前四半期も57億フラン相当の外貨を購入していた。
8月のインフレ率は3.5%と、29年ぶりの高水準。
中銀はコメントを控えている。
中銀のメクラー理事は今週、フランの上昇がインフレ抑制に寄与しているとの見解を示していた。
チューリヒ州立銀行の為替ストラテジストは「中銀は21年末にフラン高を容認することを決めたと表明していたが、22年に入りインフレの進行が続くと、急速にそうした信念を強めたとみられる」と指摘。
「中銀の目標はインフレの管理だ。フラン高がそれに寄与する」と述べた。