概要:米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)は30日、日銀とイングランド銀行(英中央銀行)が先週実施した介入はパニック状態の市場を落ち着かせるのに役立ったものの「信頼できるものでも、協調的でもない」との見解を示した。
米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)は30日、日銀とイングランド銀行(英中央銀行)が先週実施した介入はパニック状態の市場を落ち着かせるのに役立ったものの「信頼できるものでも、協調的でもない」との見解を示した。
[ロンドン 30日 ロイター] - 米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)は30日、日銀とイングランド銀行(英中央銀行)が先週実施した介入はパニック状態の市場を落ち着かせるのに役立ったものの「信頼できるものでも、協調的でもない」との見解を示した。
BofAのアナリストらは、市場の動向を追う「ブル・ベア」指標は「著しく弱気」の水準のまま変化していないとも指摘した。
中央銀行の積極的な利上げにもかかわらず政府の借り入れのコストは上昇し、インフレ高進の中で世界的な景気後退の可能性が高まっているため、投資家はここ数週間にわたってリスク資産を手放している。
ただ、財務フロー追跡調査会社EPFRのデータに基づくBofAの発表によると、28日までの1週間に株式ファンドには76億ドルが流入。一方、投資適格債、高利回り債、新興市場債券で構成する債券からの流出は137億ドルで、13週ぶりの高水準となった。
金は14億ドルの流出。流出は14週連続となり、2014年1月以来の長さとなった。
BofAによると、2022年に入ってからの英国株からの流出規模は年間として過去最大になる勢いだ。