インド製造業ＰＭＩ、9月は55.1 3カ月ぶり低水準

　　［ベンガルール ３日 ロイター］ - Ｓ＆Ｐグローバルが３日発表した９月のインド製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は５５．１と、３カ月ぶりの低水準を記録した。

　　需要と生産が鈍化した。インフレ圧力は緩和し、企業信頼感は高水準だった。

　　前月は５６．２。ロイターがまとめた市場予想は５５．８だった。好不況の分かれ目となる５０は１５カ月連続で上回った。

　　Ｓ＆Ｐグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミクスアソシエートディレクター、ポリアンナ・デリマ氏は「世界的な強い逆風と海外の景気後退懸念にもかかわらず、インドの製造業は依然好調だ」と指摘。

　　「９月の新規受注と生産はペースが鈍化したものの、大幅に増加しており、一部の先行指標は少なくとも目先、生産がさらに拡大することを示している」と述べた。

　　投入コストの上昇ペースは２０２０年１０月以来の低水準。大半の企業は購入価格に変化がなかったと回答した。

　　将来の生産に対する楽観度は７年半ぶりの高水準。外需は５月以来の高水準。ルピー安で製品の海外需要が膨らんだ。

　　同氏は「為替リスクとルピー安のインフレ・金利への影響が１０月の楽観論後退につながる可能性がある」と述べた。