App Store内アプリで160万ドル相当のビットコインの詐欺被害が発覚

　　

　　Appleのユーザーは、「App Store」で人気のあるTrezorウォレットの偽アプリを利用した巧妙なフィッシング攻撃の被害に遭い、160万ドル相当以上のビットコインやその他の暗号通貨をハッカーに奪われたと、米紙「Washington Post」が31日に報じました。

　　Phillipe Christodoulou氏は被害に遭った投資家の一人です。Christodoulou氏は、2月、ビットコインの価格が高騰した際に、ウォレットの残高を確認するために偽のTrezorのアプリをダウンロードしました。彼は、アプリをダウンロード、個人認証情報を入力した直後に、17.1ビットコイン（当時の価値で60万ドル、彼の財産の大部分に相当）以上を失いました。

　　これまで、App Storeの偽Trezorによって盗まれた暗号通貨は、5人の合計で160万ドルなることを確認。一方、Android上でも他に3人のユーザーが、偽Trezorアプリによって60万ドル以上の暗号通貨を失ったことを確認できました。

　　また、英国の暗号通貨・規制の調査を行うCoinfirm社は、2019年10月以降、盗まれた暗号資産に関する問い合わせを7,000件以上受けていると報告。GoogleのAndroid Play StoreやApp Storeにあるこのような偽アプリはよくあることだと付け加えている。

　　Apple製品やApp Storeは、その安全性やセキュリティ機能が長年にわたって評価されていました。Appleの広報は、「犯罪者が当社のユーザーを詐取した限られた事例において、当社はこのような行為者に対して迅速に対処するとともに、将来における同様の違反行為を防止します」と述べています。

　　しかし、すでに詐欺行為が行われた後の場合対応が難しく。被害者の、160万ドル相当のビットコインは失ってしまったことを意味します。

　　2021年4月1日日本時間午前11時 １BitCoin＝59,188Usd（約654万日本円）