概要:ブロックチェーン分析専門業者のChainalysisによると、中国本土での暗号通貨取引に関する犯罪は大幅に減少している一方、香港の関連犯罪が急増しています。
ブロックチェーン分析専門業者のChainalysisによると、中国本土での暗号通貨取引に関する犯罪は大幅に減少している一方、香港の関連犯罪が急増しています。
ブロックチェーン・フォレンジック(科学捜査)企業によって、2019年4月から2021年6月の間に、中国の暗号通貨のアドレスは、詐欺やダークネット市場などの不正活動に関連するアドレスに22億ドル以上のデジタル通貨を送信し、その中20億ドル以上を受け取ったことが明らかにされました。しかし、2019年以降、Plustoken詐欺のような大規模なネズミ講がなかったため、取引量は2年間で大幅に減少しています。詐欺意識が高まったことと、中国政府の採掘や取引の取り締まりが原因です。
一方、暗号資産のニュースメデァイForkastの報告書によると、中国本土が暗号資産への圧力を強める中、香港では今年、暗号通貨に関わる犯罪行為が記録的なレベルに達しています。2021年上半期に犯罪急増し、被害額は2,750万ドルにのぼり、すでに昨年の約2倍となっています。手口はマネーロンダリング、投資詐欺、強盗、対面取引などがあります。
その他、2017年から2020年の間に米国で確認されている犯罪は年平均で300%増加しています。暗号資産への投資の人気が高まっているほかに、Covid-19コロナ禍の大流行により、人々がオンラインで過ごす時間が増えたことも、詐欺師が個人を詐欺に誘い込む機会が増えたことも大きな要因と考えられます。