概要:[東京 28日 ロイター] - 日銀は28日午後、連続指し値オペを実施すると発表した。期間は29─31日。連続指し値オペは初めて。買い入れ対象は10年債(363、364、365回債)で、買い入れ金額は
[東京 28日 ロイター] - 日銀は28日午後、連続指し値オペを実施すると発表した。期間は29─31日。連続指し値オペは初めて。買い入れ対象は10年債(363、364、365回債)で、買い入れ金額は無制限。10年365回債の買い入れ利回りは0.25%となる。
日銀金融市場局は、初の連続指し値オペについて「本日の指し値オペ実施後も含めた長期金利の動きなどを踏まえ、引き続き10年物国債金利の操作目標をゼロ%程度とする金融市場調節方針をしっかり実現するよう公表した」とコメントした。
28日の円債市場で、新発10年国債利回り(長期金利)は前営業日比1.5bp上昇の0.250%と、2016年1月15日以来6年超ぶりの高水準をつけた。日銀のイールドカーブ・コントロール(YCC)政策のターゲットである10年債金利の許容範囲上限は0.25%程度。日銀は本日午前と午後に指し値オペを実施したが、金利上昇が止まらなかった。
みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリストは、今回の連続指し値オペについて「これから日銀がコントロールできない海外取引時間に入るため、そこで思惑によって0.25%を超える金利上昇が起きるのを阻止するため」との見方を示す。その上で、「無制限で買い入れるということなので、超長期ゾーンはともかく、長期ゾーンの金利はこれで0.25%で上げ止まらざるを得ないだろう」と予想した。