概要:[ルクセンブルグ 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は22日、ユーロ圏のインフレ率はまだピークに達していないとし、物価の伸びは今後数カ月で加速し、物価上昇は当初の予想より根強くなる可能性があると述べた。
欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は22日、ユーロ圏のインフレ率はまだピークに達しておらず、物価の伸びは今後数カ月で加速する可能性さえあると述べた。
[ルクセンブルグ 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は22日、ユーロ圏のインフレ率はまだピークに達していないとし、物価の伸びは今後数カ月で加速し、物価上昇は当初の予想より根強くなる可能性があると述べた。
会議で「短期的にはインフレ率がもう少し上昇する可能性もあると信じるに足る理由がある」と指摘。価格上昇率が3%を超える商品の割合が大きくなるなど、物価上昇の裾野が拡大していることに言及し、「インフレは当初の予想より根強くなる可能性がある」と述べた。
賃金の伸びはまだ比較的緩やかとしながらも、賃金・価格スパイラルのリスクを「極めて注意深く」監視しなければならないと指摘。「現時点では波及的な影響は見られていないものの、ECBは(物価安定に関する)責務を真剣に受け止めており、インフレ率を2%に戻すためにあらゆることを実施する姿勢を家計、企業、市場に伝えるために行動しなければならない」と述べた。
ユーロ圏全体の景気後退リスクも高まっているが、労働力が不足する中で将来的に再雇用コストが上昇する可能性があるため、景気後退下でも企業が解雇を控えるかもしれないとした。