概要:原油先物はアジア時間26日序盤の取引で小反発。先週末はドル高に加え、主要国の大幅利上げによるリセッション(景気後退)や原油需要減退の懸念で8カ月ぶりの安値を付けた。
原油先物はアジア時間26日序盤の取引で小反発。先週末はドル高に加え、主要国の大幅利上げによるリセッション(景気後退)や原油需要減退の懸念で8カ月ぶりの安値を付けた。写真は7月24日撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
[メルボルン 26日 ロイター] - 原油先物はアジア時間26日序盤の取引で小反発。先週末はドル高に加え、主要国の大幅利上げによるリセッション(景気後退)や原油需要減退の懸念で8カ月ぶりの安値を付けた。
ドル指数はこの日20年ぶりの高値を更新、原油相場の上値を抑えた。
北海ブレント先物は0116GMT(日本時間午前10時16分)時点で0.17ドル高の1バレル=86.32ドル。米WTI先物は0.21ドル高の78.95ドル。どちらも23日に約5%急落した。
アナリストらは、ロシア軍がウクライナで兵力を増強し、欧州連合(EU)のロシア産原油禁輸措置が12月に発効することが、原油相場にとって一定の支援材料になると分析。
オーストラリア・コモンウェルス銀行のアナリスト、ビベック・ダール氏は「需要減退見通しとEU制裁の影響の大きさを比較するとどうなるかという問題が、今後数四半期の原油価格を予想する上で重要になっている」と指摘。
その上で、ロシア産原油の代替品を見つけるのが困難な状況は今後も変わらないと述べた。