概要:[カラチ(パキスタン) 26日 ロイター] - パキスタンのイスハク・ダール元財務相は26日、シャリフ首相の要請を受けて財務相に就くと表明した。同職の就任は4回目で、「経済の行き詰まりからの脱却」を目
[カラチ(パキスタン) 26日 ロイター] - パキスタンのイスハク・ダール元財務相は26日、シャリフ首相の要請を受けて財務相に就くと表明した。同職の就任は4回目で、「経済の行き詰まりからの脱却」を目指すとし、強く安定した通貨ルピーを望む姿勢を強調した。
ダール氏の財務相就任が発表前からメディアに取り沙汰されたことを受け、ルピーは上昇。同国は経済危機に見舞われており、大規模な洪水被害によってさらに状況が悪化している。
同氏は、2013─17年の任期中には低金利、高成長、高水準の外貨準備、安定したルピーなどの好条件がそろっていたと説明。「このため、われわれはその方向に到達できるよう努める。経済が落ち込むのを止め、その方向を変える」と語った。
イスマイル・イクバル・セキュリティーズのファハド・ラウフ氏は、この日のルピー上昇について「ダール氏を巡る要因が作用している。同氏がドル相場を安定させたという記憶がある」と語った。
ダール氏は汚職疑惑が出た17年に診療を受けるという理由でロンドンへ出国。裁判所がこのほど同氏の逮捕状を10月7日まで停止する判断を下し、パキスタンへの帰国が可能になった。