概要:[ロンドン 28日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンス総裁は28日、市場のボラティリティーが金融状況に一段の制約をもたらす可能性があるという認識を示した。
米シカゴ地区連銀のエバンス総裁は28日、市場のボラティリティーが金融状況に一段の制約をもたらす可能性があるという認識を示した。
[ロンドン 28日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンス総裁は28日、市場のボラティリティーが金融状況に一段の制約をもたらす可能性があるという認識を示した。
エバンス総裁は「米経済とインフレは金融政策のスタンスのほか、供給ショックや労働市場を巡る問題など全てに左右される」とし、「金融市場の変動が金融状況にさらなる制約をもたらし、世界各国の政策やロシアのウクライナ侵攻などの世界的な動向も制約につながる可能性がある」と述べた。
しかし、こうした背景が米連邦準備理事会(FRB)の軌道修正につながる可能性は示さず、「われわれはインフレを抑制する必要がある」とし、現在3─3.25%の政策金利を年末か来年3月までに4.5─4.75%のレンジ囲に引き上げ、当面その水準を維持することが適切という認識を示した。
さらに、現在の高インフレを踏まえると、実質金利は「十分に制限的ではなく」、3月までに2%近辺に上昇すれば、物価に下落圧力をかける上で十分と述べた。
また、供給の改善もインフレ鈍化に寄与する可能性があるとしたほか、インフレ期待がFRBのインフレ目標である2%と「比較的一致」すれば安心感を得られると述べた。