概要:[イスタンブール 29日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は29日、中央銀行に対し今後の会合で政策金利を引き下げるよう助言したことを明らかにした。 同大統領は前日、政策金利が年内に1桁に低下
[イスタンブール 29日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は29日、中央銀行に対し今後の会合で政策金利を引き下げるよう助言したことを明らかにした。
同大統領は前日、政策金利が年内に1桁に低下すると予想。中銀は過去2カ月で政策金利を200ベーシスポイント(bp)引き下げ12%としている。
エルドアン氏は経済団体の会合で、利下げがインフレ率の低下につながるとの持論を繰り返し「私の最大の戦いが金利との戦いだ。私の最大の敵が金利だ。われわれは金利を12%まで引き下げた。これで十分だろうか。十分ではない。一段の低下が必要だ」と発言。
「われわれは中銀とこの点を協議している。今後の金融政策決定会合で金利を下げる必要があると提案した」と述べた。
リラは29日に最安値の1ドル=18.55リラまで下落。今年に入り29%値下がりしている。
スイスクオートのシニアアナリスト、イペック・オズカルデスカヤ氏は、中銀が外為市場でリラ相場の安定を図っているため、リラが下げ渋っていると指摘。ただ世界的にリラへの逆風が強まっているため、中銀の対応には限界があるとし「これは時限爆弾だ」とコメントした。