概要:[ローマ 3日 ロイター] - イタリア財務省は9月30日夜に経済財政文書(DEF)を公表し、第3・四半期の同国経済成長率はマイナスとなったとみられ、続く2四半期も縮小するとの最新予想を示した。 イ
[ローマ 3日 ロイター] - イタリア財務省は9月30日夜に経済財政文書(DEF)を公表し、第3・四半期の同国経済成長率はマイナスとなったとみられ、続く2四半期も縮小するとの最新予想を示した。
イタリア経済はエネルギー価格高騰と記録的な高インフレに見舞われているが、この予想は2四半期連続のマイナス成長と定義されるテクニカルリセッションに同国経済が向かっていることを示している。
上半期の経済は予想以上に持ちこたえ、第2・四半期の国内総生産(GDP)は前期比1.1%増加。しかしDEFは、景気後退は既に始まっていると指摘。第3と第4・四半期ともに、工業部門の落ち込みに引きずられて「小幅なマイナス成長」になるとの予想を示した。
その上で「来年第1・四半期にさらに落ち込んだ後、第2・四半期に盛り返す」と見通した。
回復は海外の需要増とガス価格下落、欧州連合(EU)の新型コロナウイルス関連の復興基金、国内改革に支えられる予想という。
このほか、来年のGDP伸び率予想を4月の2.4%から0.6%に下方修正した。