概要:JPモルガンは8日、2022年には新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が終息し、世界経済は完全に回復するとの見通しを発表した。
JPモルガンは8日、2022年には新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が終息し、世界経済は完全に回復するとの見通しを発表した。2020年1月撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri)
[ロンドン 8日 ロイター] - JPモルガンは8日、2022年には新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が終息し、世界経済は完全に回復するとの見通しを発表した。
22年の展望レポートで、コロナの新ワクチンや治療薬により「循環的な景気回復が強まり、世界的な移動が再開し、消費需要が顕在化する」とした。その上で、22年末までに、米S&P500は8%近く上昇し5050ポイントに到達、新興市場株式は18%上昇し、米10年債利回りは2.25%に上昇するとの見通しを示した。
政府は26日、ウクライナ侵攻を続けるロシアで部分的動員令が発出されるなど、最近のウクライナを巡る国際情勢を受けロシアに対する追加制裁措置を決定した。
来週の東京株式市場は、強含みが想定されている。経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による講演の内容次第という見方もあるが、ネガティブな場合についても織り込まれており、イベント通過で安心感が生じるという。潜在的な買い需要が大きいなど、好需給も注目され、きっかけ1つで踏み上げに発展する可能性もある。
東京株式市場で日経平均は、前営業日比162円37銭高の2万8641円38銭と、続伸して取引を終えた。前日の米市場での長期金利低下を受け、ハイテク株比率の高いナスダック総合が上昇したことから、半導体関連株やハイテク株を中心に堅調だった。ただ、イベント前で後場は徐々に様子見姿勢が強まり、1日を通して商いは薄かった。
来週の外為市場でドルは底堅く推移すると予想されている。米大幅利上げ観測やユーロ安基調を背景に上値余地が意識されやすい。米連邦準備理事会(FRB)高官による発言や主要な経済指標を見極めながらの展開となりそうだ。