概要:米国時間の原油先物は2%超上昇し11月下旬以来の高値を付けた。新型コロナウイルスのオミクロン変異株が2022年の世界の燃料需要に与える影響は限定的との見方を受けた。
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12月27日、米国時間の原油先物は2%超上昇し11月下旬以来の高値を付けた。新型コロナウイルスのオミクロン変異株が2022年の世界の燃料需要に与える影響は限定的との見方を受けた。写真は上海で2017年11月撮影(2021年 ロイター/Aly Song)
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国時間の原油先物は2%超上昇し11月下旬以来の高値を付けた。新型コロナウイルスのオミクロン変異株が2022年の世界の燃料需要に与える影響は限定的との見方を受けた。
清算値は、北海ブレント先物が2.46ドル(3.2%)高の1バレル=78.60ドル。米WTI先物が1.78ドル(2.4%)高の75.57ドル。24日の米市場は休場だった。
両先物とも11月26日以来の高値を付けた。
デーリーFX(シンガポール)のアナリスト、レオナ・リュー氏は「オミクロン株による感染はこれまでのどの変異株よりも速く広がっているが、オミクロン株感染者の大半が少なくとも現時点では軽症であることが比較的安心感が得られるニュースだ」と述べた。
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政府は26日、ウクライナ侵攻を続けるロシアで部分的動員令が発出されるなど、最近のウクライナを巡る国際情勢を受けロシアに対する追加制裁措置を決定した。
来週の東京株式市場は、強含みが想定されている。経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による講演の内容次第という見方もあるが、ネガティブな場合についても織り込まれており、イベント通過で安心感が生じるという。潜在的な買い需要が大きいなど、好需給も注目され、きっかけ1つで踏み上げに発展する可能性もある。
東京株式市場で日経平均は、前営業日比162円37銭高の2万8641円38銭と、続伸して取引を終えた。前日の米市場での長期金利低下を受け、ハイテク株比率の高いナスダック総合が上昇したことから、半導体関連株やハイテク株を中心に堅調だった。ただ、イベント前で後場は徐々に様子見姿勢が強まり、1日を通して商いは薄かった。
来週の外為市場でドルは底堅く推移すると予想されている。米大幅利上げ観測やユーロ安基調を背景に上値余地が意識されやすい。米連邦準備理事会(FRB)高官による発言や主要な経済指標を見極めながらの展開となりそうだ。