概要:カナダ銀行(中央銀行)のビュードライ副総裁は2日、インフレ高進を定着させないために、政策金利を3%、もしくはこれを超える水準まで引き上げる必要性が高まっているとの見方を示した。
カナダ銀行(中央銀行)のビュードライ副総裁は2日、インフレ高進を定着させないために、政策金利を3%、もしくはこれを超える水準まで引き上げる必要性が高まっているとの見方を示した。
[オタワ 2日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のビュードライ副総裁は2日、インフレ高進を定着させないために、政策金利を3%、もしくはこれを超える水準まで引き上げる必要性が高まっているとの見方を示した。
カナダ中銀は1日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、1.5%にすると決定。50bpの幅での利上げは2回連続で、中銀はインフレを目標水準に戻すために「必要に応じて一段と力強く」対応する用意があると表明した。
ビュードライ副総裁はこの日の講演で、インフレ率は中銀予測をはるかに上回り、一段の上昇が見込まれていると指摘。「需給均衡化とインフレ期待の安定化に向け、政策金利を中立レンジの上限、もしくはこれを超える水準に引き上げる必要性が高まっている」と述べた。
ただ、50bpを超える幅での利上げの可能性については言及しなかった。
マックレム総裁は4月、政策金利を中立金利と見なす2─3%を超える水準に引き上げる可能性を示唆。ビュードライ副総裁のこの日の発言で、こうした公算が大きいことが示された。
政府は26日、ウクライナ侵攻を続けるロシアで部分的動員令が発出されるなど、最近のウクライナを巡る国際情勢を受けロシアに対する追加制裁措置を決定した。
来週の東京株式市場は、強含みが想定されている。経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による講演の内容次第という見方もあるが、ネガティブな場合についても織り込まれており、イベント通過で安心感が生じるという。潜在的な買い需要が大きいなど、好需給も注目され、きっかけ1つで踏み上げに発展する可能性もある。
東京株式市場で日経平均は、前営業日比162円37銭高の2万8641円38銭と、続伸して取引を終えた。前日の米市場での長期金利低下を受け、ハイテク株比率の高いナスダック総合が上昇したことから、半導体関連株やハイテク株を中心に堅調だった。ただ、イベント前で後場は徐々に様子見姿勢が強まり、1日を通して商いは薄かった。
来週の外為市場でドルは底堅く推移すると予想されている。米大幅利上げ観測やユーロ安基調を背景に上値余地が意識されやすい。米連邦準備理事会(FRB)高官による発言や主要な経済指標を見極めながらの展開となりそうだ。